日本上陸2年目のTopo Athletic®。 愛用するランナーがオススメする理由とは?|マガジン|アルコ株式会社

日本上陸2年目のTopo Athletic®。 愛用するランナーがオススメする理由とは?

2013年創業の新興ブランド「Topo Athletic®(トポ アスレティック)」。2020年から日本に本格上陸し、二回りめを迎えた今、改めてその魅力に触れていきたい。

今回はロードシューズに注目。Topo Athletic®を日頃から愛用し、インタビューにも登場してくれたランナーの堤智美さんにも、実際のフィーリングを聞いてみた。

最高のナチュラルランニングシューズを構成する三大要素

まずはブランドについて簡単におさらい。

アメリカ・マサチューセッツ州で誕生したTopo Athletic®は、かのVibram FiveFingersを手がけた重鎮、トニー・ポストさんが起こしたブランド。

トニー・ポストさんの「ト」「ポ」、これがブランド名の由来だ。

ナチュラルランニングブームを牽引した名品、Vibram FiveFingersのように、路面感覚をダイレクトに味わえるオーセンティックなランニングシューズを追い求めて彼が作り上げたのは、つま先をフレキシブルに動かせる前足部と、自然な接地感を生むロードロップ、さらに、長く快適に走り続けるための軽量性を兼ね備えたシューズだ。

Topo Athletic®のラインナップにはすべて、この3つの特徴が踏襲されており、他にはないキャラクターを持ったシューズブランドとして、本国アメリカをはじめ、ヨーロッパやアジア/オセアニアなど、世界中にファンを拡大している。

「トポのいいところは、何と言ってもつま先部分。シューズの中で足指をしっかり広げられるので、路面感覚をつかみやすく、着地が自然にできる印象です。私は外反母趾気味なこともあって、もともと幅広のシューズがすごく合う。トポは見るからに足幅が広いけど、かといってシューズの中で足が動くこともなく、フィット感がすごくいいこともポイントです」(堤)。

堤さんの私物「足指元気くん」。毎晩寝ている時に使うことで、ランニング中もしっかり足指が使えるようになり、血流も改善されたそう。「これのおかげで、前足部が広いトポのシューズの特徴をしっかり生かせていると思います」

堤さんはスマホアプリ「ストラバ」の機能を使って、シューズの使用距離を記録している。気に入ったシューズは1000kmを超える。「結構ボロボロになるまで履くタイプです」

クッショニングシューズからスピードモデルまで充実のラインナップ

ロードシューズにおける看板モデル「PHANTOM(ファントム)」は現在2代目。

ラインナップ中、もっともクッション性の高い“厚底モデル”で、デイリートレーナーとしてはもちろん、ちょっと疲労が溜まっている日のリカバリージョグやロング走まで、幅広い用途で活躍するオールラウンダーだ。

「これまでよく履いていたZEPHYRより、クッション性は段違い。かといって、次の一歩が遅くなるような沈み込みもなく、小気味よい反発感もあって、いろんなシチュエーションで履けそうです」とは堤さん談。

前作よりアップデートされたミッドソール素材「ZIP FOAM™️CORE」をフルレングスで採用し、スタックハイト(ソール高)もやや高めに。クッション性と反発性がさらに向上したことで、レベル、用途を選ばず、さまざまなタイプのランナーにフィットする一足に仕上がっている。

続いて紹介するのは「ZEPHYR(ゼファー)」。堤さんも長く愛用しているロードシューズのひとつで、こちらはPHANTOMと比較してスピード走行に長けたモデルだ。

「PHANTOMと比べて、着地時のフィーリングは硬い印象です。そのぶん、真下で重心着地をすると、自然と前に転がるような感覚で走れます。スイートスポットにハマった時は、反発性をものすごく感じられる。個人的にはすごく好きなシューズで、トレーニングもそうですが、今年3月に200kmのマラソンに出た時もZEPHYRを履きました」(堤)。

最大の特徴はミッドソールに内蔵されたPebax性のプレート。これが蹴り出しの力をスムーズに推進力に変え、前進をサポートしてくれる。テンポアップランやスピードトレーニングにはもってこいの一足である。

最後にもう一足、「ULTRAFLY 3(ウルトラフライ3)」を紹介しておきたい。

こちらは密度の異なる素材を組み合わせることで着地時の安定性を高めたミッドソール構造が特徴的。カカトからシュータン周りに採用されたメモリーフォームによるフィット感も良さと相まって、スムーズかつテンポの良い足運びを実現してくれる。シンプルで扱いやすく、ついつい手に取りたくなる、ちょっと軽めのデイリートレーナー。アウトソールの耐久性も申し分ない。

このほかにも、0mmドロップやレーシングモデルまで、気になるシューズを多数ラインナップするTopo Athletic®。「足幅の広いシューズを探している」「人とは違った一足が欲しい」などなど、シューズ選びに迷っている人は、ぜひ一度、足を入れてみてほしい。

Photo:Akane Watanabe Edit&Text:Soichi Toyama