最果てゆえ、守られてきた楽園を見て思うこと|マガジン|アルコ株式会社

最果てゆえ、守られてきた楽園を見て思うこと

目の前でザトウクジラが子どもに泳ぎ方を教え、アシカが巨岩群でのんびり昼寝をする。ここは北米大陸最果てのメキシコ西部にあるロスカボス。原始の自然と野生動物が躍動する、ユネスコ世界自然遺産の場所。トラベルライターとして僻地をめぐる仁田ときこが北米のSDGs先進地で出逢った奇跡のような楽園と現地で老若男女に親しまれているCotopaxiについて綴ります。

ここなら、私も野生動物になりたい!?

数ヶ月前、北米大陸最果てメキシコのロスカボスを旅しました。そこは世界遺産のコルテス海(別名カリフォルニア湾)と太平洋が交わる場所。全世界の海洋哺乳類の約4割ほどの種が生息する「残された楽園」で、ロスカボスの街全体でその貴重な価値を理解しているのです。それは、そこに暮らす人々がほぼ観光業に従事していて、自分たちの生活が観光に支えられていることをわかっているからなのです。とはいえ観光客がやみくもに増えることは望んでいない。そうなることで「残された楽園」が失われることを危惧しているからです。つまり経済的利益だけを追求するのはなく、環境とのバランスをどう取るべきか。今や当たり前となったSDGsが謳われるずいぶん前からロスカボスは街ぐるみで考えているのです。

その好例となるのがザトウクジラにまつわる話。ザトウクジラは出産のため、例年12月から4月にかけて世界中からロスカボス近海に集まると言われています。

そこで出産を終えた母クジラが子に泳ぎ方を教え、仲間との交流の方法も教えるそうです。元気に泳いだり、ときに海面を跳ねてみたり。そんな光景を浜からも見られるのがロスカボスの魅力のひとつ。

そうした貴重な生態系守るため、ホエールウォッチングを営むダイバーたちは仕事中(観光客を案内しているとき)でさえ海ゴミを見つけるや必死に回収する姿に心を打たれました。ちなみに、ロスカボス観光局長も海ゴミを拾うためにダイバーになったそうです。

自然界と距離感がいい若者たち

カカチラス山脈の裾のあるランチョ・カカチラスという場所は見渡す限りサボテンと砂漠のエリア。そこでは電気は太陽光発電だけでまかなっていて、日没後は月明かりしかない場所。水は必要な分をバケツで運んで使う。Wi-Fiもごく限られたスポットでしか使えない。その“不便な“環境での時間をすごく楽しんでいたのが、今っぽいオシャレな姿をした現地の若者たちでした。そうした環境を我慢しているのではなく、逆に熟知して楽しんでいる。「あぁ、これが次世代なんだなぁ」と妙に感心してしまったのでした(笑)。

そんなロスカボスで、見かけたのがCotopaxiを使っている人たち。私も数年前から24Lのバックパックを愛用中。さまざまな場所(ときには僻地も)を旅してずいぶん味が出てきたのですが、ロスカボスの街角のカフェに入ったときに、店員さんから「そのCotopaxiいい具合に使い込んでるね」と声をかけられたのです。現地の人はCotopaxiのようにサステナブルな商品に敏感なようで、それは街全体の意識の高さがあるからなのだろうなと思ったのです。次はロスカボスの街の人たちにおすすめしてもらったアイテムを持って旅に出てみようかな。それは何か?まだ内緒にしておこうと思います(笑)。

旅支度をするときが好きです。そして、旅から戻って持ち物を手入れする時間はもっと好き。「この子、今回すごく頑張ってくれたなぁ」って汚れを取って収納する時間が良いメディテーションになっています。ときに、僻地をひとりで孤独に旅することもあるから、相棒になる持ち物は、自分の心地いいもので固めている。今回は新たな旅支度のため、下北沢のCotopaxiショップを訪れました。

今年は夏の「青森ねぶた祭」を皮切りに、国内のさまざまな古祭を取材に行きます。冬にはアルゼンチン・パタゴニアでの取材も控えています。そうしたさまざまな異なる環境への旅で必要なのは、自分の体と感性にしっくりくるもの。そして、ちょっとした非日常が楽しめる、変身可能な要素も欲しい。

Cotopaxiのバックパックはその最たるもので、鮮やかなカラーリングが旅に出る私を盛り立ててくれる。ひとり旅のテンションが異様に上がるんです(笑)。それは、私の深層心理にあるちょっとした変身願望の現れかもしれません。普段は白やベージュの服が多いので、旅ではいろんな色を身に付けたい衝動にかられる。活動的な自分でいたい。そんな心理がはたらいているのかも。黒系のバックパックが多い海外の空港では、いかに目立つかも盗難防止につながるという実利的なメリットも!

使い勝手がいいのはもちろん、色のエネルギーが私を奮い立たせる

今回、私が選んだのは、26Lのバックパック「INCA 」、カメラを収納するヒップパック「KAPAI」、衣類を収納できる「TRAVEL CUBE 10L」、洗面道具をまとめられる「Nido Accessory Bag」、日差しから頭皮を守る「Tech Bucket Hat」。

どれもCotopaxiらしいカラーブロックが施されて、見ているだけで気持ちが高揚するんです。

特にバックパック「INCA」は、身体の一部のように長時間背負うから自分の顔色や雰囲気に合うものを身につけることがすごく重要だと思っています。今回は鮮やかな朱色がメインカラーとなったものを選びました。大量生産によって生まれる残材や残布を集めて一点ずつ職人の手によってアソートで作られたCotopaxiの「Del Dia」シリーズのアイテムは、そうした「運命の配色」を見つけるのも楽しさなのです。

旅に必ず持って行く傑作コンパクトカメラ「GR DIGITAL」は、ヒップパック「KAPAI」に収納していつでもサッと取り出せる準備を。

以前愛用していたバックパックは、ハードな山で使い込んでロゴが取れ、背面と底面にも穴が空いてしまいました。これはこれでしっかりお直しして、ずっと使い続けていきたいと思っています。情熱の赤と、冷静な青。2色のバックパックが相棒になって、これからのさまざまな旅が楽しみになりました。

 

Photo:Miho Kakuta Erina Takahashi Text:Tokiko Nitta Edit:Toshiki Ebe(ebeWork)