大阪・箕面から「地球を、たのしくする。」!? アルコCEO・降幡昌弘 編 Part 1|マガジン|アルコ株式会社

大阪・箕面から「地球を、たのしくする。」!?
アルコCEO・降幡昌弘 編 Part 1

先に紹介した店舗「どじょう」「unité」からも感じられるとおり、今後ますますアルコ祖業の地である大阪・箕面が何やらおもしろくなっていきそうな予感。こうした発展は、弊社代表、降幡昌弘の思いもあってこそ。生まれ育った地でもある大阪・箕面から世界へと発信していく真髄をお話しします。

トレイルランをきっかけに箕面の魅力を再発見

アルコCEOの降幡昌弘が生まれ育った地でもある箕面市は、北側に広大な国定公園を擁する自然豊かなロケーション。

「四季折々の美しい姿は、大人になってあらためて感じているところです。箕面がトレイルランのメッカとして再注目されているのは知っていましたが、実際に体験するまでは“自分ごと”ではなかったのですね」

降幡自身がトレイルランを始めたことで、子供のころボーイスカウトで知った山の表情などを追体験しながら、新たな面を知ることも。

「これはあとで知ったことですが、箕面の山は人の手が入ってないことから、原生している植物の種類が多様なのだそう。だから景色としても六甲のほうとはまた違う魅力もあるんです。箕面は植物マニアの人たちからも注目されているみたいです」

始めた動機は、必ずしも“好きが高じて”ということではなかった模様。近年シューズブランドTopo Athletic®(トポアスレチック)の取り扱いを始めた数年前に遡ります。

「このブランドを取り扱うにあたって、ボリューム感のあるデザイン性の高いシューズを、どうやってファッションとして取り入れるように提案できるかな、と考えていました。ただ、ブランドと製品を深く知るにつれ、それはトレイルランに必要なギアでもあるという点で、やはり本質を見極めていかないとマーケットで勝負できないということにも気付かされたんです」

だったら、とにかく自分ごとにしなければ。そんな思いからトレイルランを始めてみると、みるみるその魅力にも引き込まれていったといいます。

「箕面の山に入ると、邪気がすべて払われている感覚になるんですよ! 冗談じゃなくて(笑)。ストレスを抱えているときは、ひとりで1時間くらい山を走ると、下りてくる時点ではそんなイライラがすべて吹き飛んでいる。

また、仲間とのグループランではおしゃべりしながら走ることも。その内容が本当にポジティブ。コースでハイカーとすれ違うときはランを止めて歩く、というローカルルールがあるんですが、それに従いながら挨拶を交わすのも心地いい。いずれにせよ、前向きな気持ちになって帰って来られるんです。

山にある遊歩道の看板に『箕面の山は、人を優しくする山』と書かれた看板がありますが、見るたびに“そのとおり!”って思っています(笑)」

動機こそ「商売上の不純なもの」と笑う降幡ですが、ここ数年でトレイルランから得た気づきは決して少なくいようです。

仕事にも結びつくトレイルランの奥深さ

「ファーストランからめちゃくちゃおもしろかった。なんじゃこりゃ?って(笑)」

始めるきっかけとなった最初のトレイルランは、のちに協業することとなる田所伸太郎さんのショップ「unité」でのグループラン。

「使うギアによっても感覚が全然違ってくるんですよ。シューズによって変わってくる感覚というのもおもしろくて。下りのときの斜面と足の合わせ方や、ロードサーフェス(路面)に応じて、体をコントロールするところなどは、中学時代には競技スキーをやっていたので、共通するところもあります」

このように、アスリート魂をくすぐるポイントも多々あるようです。加えて、ギア選びの楽しさも降幡を熱くさせます。

「選ぶシューズによって、ときにスポーツカー、ときにSUVというような感覚の違いもあって、それもまた楽しいんですよ。スキーで言えば、スラローム用とジャイアントスラローム用が違うような感じ……って、わかります?(笑)」

知れば知るほど、奥深さにハマっていったそう。それは、アイテムへの愛着や期待にも及んでいき、ひいては仕事にしっかりと帰着していくことに。

「次の新作はどうなるかな、という予測や、新デザインを見たときにも、だからこの仕様なのか、というような細かな部分にまで思いを致すことができるようになりました。ユーザーの目線と自分が重ねることもできるようになっていますね」

アルコ社内で、アクティビティの体験を推奨する降幡だが、こうした自身の経験もオーバーラップしているのでしょう。

「仕事で始めたトレイルランですが、実際に仕事に生きてくる。仲間も増えるし、いいことづくめですね」

「箕面を、たのしくする。」仲間との出会い

田所さんとの最初の出会いは、アルコと取引のあるおもしろそうなショップがあると、スタッフから聞いてのことでした。

「彼とコミュニケーションを取るなかで、ル・コルビュジェがマルセイユに建てた“ユニテ・ダビタシオン”の話を田所さんから聞いていました。いろいろなジャンルの施設がひとつの建物に集合する発想が興味深かった。自分が箕面を盛り上げたいという漠然とした思いとも合致しました」

両者が付き合いを深めるなか、アルコのサポートのもとで現在の店舗への移転の話も進むことになったといいます。

箕面を盛り上げる原動力ともなっているのが、アルコも共鳴した「箕面版ユニテ・ダビタシオン構想」。つまり、箕面の魅力を広げるべく、ひとつの建物に多彩なジャンルのショップが集合して「たのしく」すること。

「ひとつのショップができる集客というのは限られていると思うので、いろいろな顔の“おもしろいもの”が集まった時に、“1+1=2”以上のシナジーが得られるんじゃないかなと」

結果、先に紹介した飲食店「どじょう」も、アルコがサポートするもとで1階に居並ぶこととなり、箕面駅前にも新鮮なムードをもたらし始めています。

「箕面は、西日本最大の繁華街、梅田から電車で30分圏内にある自然が溢れている土地。そこに、僕らが進めるカルチャー的な要素も加えていけば、箕面という街は、もっともっとたのしくなっていくはずです」と、降幡も胸を張ります。