2022.03.10
INTERVIEW Vol.13
牧野英明ファッションランニングアドバイザー
一度履いたら、元には戻れない。
ファッション業界きってのシリアスランナーである牧野英明さんは、
「フィーチャーズ」の魅力について、そう切り出した。
ファッション軸とパフォーマンス軸、どちらから選んでも大満足な理由はどこにあるのか、話を聞いてみた。
ランニングは言うまでもなく、足をメインに使うスポーツ。
シューズに強いこだわり持つ人は多いけれど、
足に最も近いソックスに言及する声はあまり聞こえてこない。
牧野さんにとって、ソックスの優先度はどれほどのものなのだろう。
「僕はパンツ、シューズ、ソックスの3つは基本的に同じ立ち位置です。
そもそもファッションはボトムスからだと思っているので、
『このショーツならこのシューズでこのソックスを合わせよう』と考えます。
トップスを決めるのは最後ですね」。
その上でソックスに求めるのが「どのブランドのシューズにも合わせられる」ということだ。
「例えば、A社のシューズに合わせようと思って、A社のソックスを履くとしますよね。
ところが家を出る直前に気持ちが変わって、やっぱりB社のシューズを履きたいとなるケースが多々ある。
そうなると僕の場合、そのままA社のソックスを履いていく、という選択肢はないんです。
なので一旦戻って履き替えることになる。それは面倒くさいですよね」。
シューズの他、ソックスやキャップといったランニングアイテム全般をカバーする
大手メーカーのウェアや小物類は、ほぼ所有していないという牧野さん。
「シューズだけは大手メーカーのものも当然履くので、それらとのマッチングの良し悪しは重要ですね。
フィーチャーズがいいと思うのは、シューズを履いたらブランドネームやロゴが表に全く出てこないところなんですよ。
言わなきゃ誰も気づかない。でもそれは、ソックス専業ブランドとしての自信の表れのように感じます」。
日本における知名度とは裏腹に、本国アメリカではスポーツソックスNo.1のシェアを誇るフィーチャーズ。
牧野さんのようなファッション感度の高いランナーを満足させるデザイン性もさることながら、
その最たる理由はやはり、ランナーが求める機能をしっかり備えているところにある。
「フィーチャーズを知ったときに驚いたのが、左右専用設計のソックスがあるんだ、ということ。
そして、専用に作られているがゆえのフィット感の良さです。
足裏のアーチサポートも効いていて、カカトまわりもしっかりホールドしてくれる。
足にピタッと張り付くような気持ち良さは、いわゆるカジュアル向けのソックスとは一線を画すものです。
僕はフィーチャーズのラインナップの中でも、『ミニクルー』という足首上までカバーしてくるものが特に好きなんですが、
そこにはファッション的な観点と同時に、リブの締め付け感が他とは圧倒的に違うという理由もあるんです。
走っているときにズリ落ちてくるストレスが全くない。
足首の冷えを解消できるし、アキレス腱まわりのサポート感もあって非常に快適に走れます」。
曰く、ファッション的な観点で見れば、あえてリブの緩いソックスを履く選択肢もないとは言えない。
「でも、僕は“ランニング兼用”という視点でしかモノ選びをしないので」と、
“いつでも10km走れるファッション”を信条とする牧野さんらしい答えが返ってきた。
「ランニングとかカジュアルといったジャンルを問わず、全方位で使えるものしか持っていません。
さらに細かく言えば、トレイルランニングのときも同じ。
先ほどのミニクルーを好む理由には、トレイルで泥や小石、ゴミなどの侵入を防いでくれる点にもあります」。
特別な事情がある場合を除き、感覚的には年間350日くらい、フィーチャーズのソックスを履いていると語る牧野さん。
それこそ、レースにおける“勝負ソックス”というような感覚もなく、
どんなときでも普段通りのスタイルで臨むことが、無意識にメンタル面でのアドバンテージにもつながっているようだ。
「ランニング以外でも常にフィーチャーズのソックスを履いていますが、穴が空いたこと、一度もないんです。
とにかく耐久性がいい。だから捨てどきがわからないんですよね。
それこそ、ソックスだけで引き出し2個ぶんくらいありますよ。
こういったランニング専用ソックスに出合うまでは、
いわゆる『3足いくら』みたいなものばかり履いていたけど、
フィーチャーズなら3足揃えれば、余裕で1年以上、履き回せると思います」。
1足2000円前後のソックスを、最初は高いと感じるかもしれない。
しかし長い目で見ればよっぽどコスパがいいのは明らかだし、サステナブルな観点からも賢い選択と言えるだろう。
「機能って、一度体験しちゃうと元に戻れない。
デザイン優先でカジュアルソックスを選んでしまう人は、その快適性を体験していないからだと思います。
それともう一つ、"ランニング専用”と聞くと、"走るときにしか履かないもの”だという先入観もあるのではないでしょうか。
フィーチャーズには機能性とともに、感度の高いデザイン性もある。
見た目にもしっかりこだわりたいランナーこそ、履くべきだと思いますね」。
牧野英明
大手アパレル企業に勤務する傍ら、フルマラソンで“サブエガ”(2時間50分切り)の記録を持つ、
ファッション業界随一のシリアスランナーでもある。