2025.03.28

INTERVIEW Vol.42(後編)

Hello Chris!
Nocs Provisions CEOインタビュー

スタイリッシュかつ本格派の工学製品ブランド
Nocs ProvisionsのCEOクリス・マクロイにオンラインインタビューを実施。
後編では、クリスのライフスタイルについていろいろ質問をしてみました。
(前編はこちら)

Q:クリスはカリフォルニアで生まれ育ったの?

サンフランシスコで生まれ、シリコンバレーで育ったんだ。
週末は今も住んでいるタホ湖にある家族のキャビンで過ごしていたよ。

Q:今はどこに住んでいるの?

現在はタホ湖のアルパインメドウズに住んでいる。
祖父が、アルパインメドウズがスキーリゾートや居住地として確立される初期の段階に関わっていて、
とても深い縁を感じているんだ。
この地域が好きな点は、西海岸の海ともネバダ州の広大な砂漠ともつながっているところ。
タホ湖にはまだ見果てぬ美しい自然の小宇宙がたくさん存在していると思うんだ。

Q:Instagramではサーフィン、スキー、MTBを楽しんでいる写真をアップしているけれど、
それぞれいつ始めたの?

ありがたいことに、僕のファミリーは僕が生まれる前からアウトドアに関わっていたんだ。
父は熱心なスキーヤーでありサイクリスト。
そんな環境だったから、僕はスキーは3歳から、マウンテンバイクは6歳から始めたんだ。
ロサンゼルスの大学に進学してからは、海でボディサーフィンをすることが多く、
それがきっかけで20代からサーフィンに熱中するようになったのさ。

Q:普段はどんなところでアクティビティをしているの?

サンフランシスコで仕事をしていたころは、
オーシャン・ビーチから1ブロックのところに住んでいたんだ。
そこから歩いて通りを渡れば、サーフィンに行けたんだよ!
ゴールデンゲート・パークはアメリカでも最大級の都市型公園で、
マウンテンバイクで走るためのトレイルや設備がたくさんあったし、
ゴールデンゲート・パークの反対側にはサトロマウンテンという小さな山があって
トレイルが整備されていたから、そこで自転車に乗ったり、
コーヒーを淹れたり、自然探索をしていたよ。

Nocsの拠点となるレイク・タホは、オフィスから5分のところにトレイルがあるんだ。
このトレイルは広大で非常に質が高いから、
僕たちはチームミーティングの多くをそこでしている。
さらに、冬にはアルパイン・メドウズでスキーをするんだけれど、
日によっては山頂からオフィスまでを滑っていけるんだ。
職場の近くにレクリエーションスポットがあるのはとてもいいことだよね。

Q:影響を受けたアクティビティのヒーローは誰?

これらの活動のきっかけとなったヒーローは、間違いなく父。
幼い頃から始めることができて、現在もこれらの活動をずっと高いレベルで
実践できていることにとても感謝しているよ。

Q:それぞれのアクティビティで好きな写真集や本、映像作品などはある?

ZINEカルチャーがとても好き。今いちばん好きなのは、
ベイエリアのオルタナティブ・サイクリングを記録した「CALLING IN SICK」。
「Mountain Gazette」も好きで、アウトドアに関する興味深いトピックを
たくさん取り上げているとても深い雑誌なんだ。

Q:愛用のギアのことを教えてもらえるかな?

現在お気に入りの道具は、アルマダのスキー板とノルコのマウンテンバイク。
フルパワーのeバイクに乗るのは本当に楽しいんだ。また、ビッグアグネスの
キャンプギアの大ファンで、バイクパッキングの旅で使っているよ。
スノーピークのようなブランドは、
その美しさとシンプルな機能性からとても尊敬しているね。

Q:ブランドのメンバーと旅やアクティビティを一緒にすることはある?

オフィスの近くでバードウォッチングをするのが好き。
マーケティング・マネージャーのジャクソンは、
チームのために積極的にイベントを企画してくれているよ。

Q:好きな音楽は? どんなアーティスト、どんなジャンル?

フォーク・サイケデリック・ロックからベース主体の
エレクトロニック・ミュージックまで、たくさんの音楽を聴いているよ。
NTSラジオ(オンラインのラジオプラットフォーム)は、Nocsが始まった当初、
新しい音楽や新しいアーティストを発見する手段として愛用していたね。

Q:愛車について教えてくれるかな?

現在はフォードF150ライトニングに乗っている。
このトラックは大型バッテリーを搭載しているからキャンプにも最適。
その前は、2009年にフォードのエスケープ・ハイブリッドに乗っていて、
走行距離は26万5000マイルを超えていたよ。

Standard Issue 8X25 Waterproof Binoculars

Q:カリフォルニアはたくさんのアウトドアスポーツのブランドやギア、ヒーローがいるけれど、
なぜカリフォルニアから生まれてくると思う??

生粋のカリフォルニア人である僕にとって、
この文化は当たり前のものだから、この質問は興味深いね。
カリフォルニアには物事を受け入れる開放的な姿勢と好奇心が大衆レベルまで浸透している。
だから、新しいことに挑戦しようとする大胆で勢いがある人々が生まれるんだと思う。
そして、すべてがうまくいくわけではないし、たとえうまくいかなくても、
新しいことに挑戦する人を受け入れる風土があるんだ。
それは、アメリカの他のエリアやヨーロッパ、
アジアを訪ねたときにそうした違いを実感できたね。

Q:人生にアウトドアスポーツがあることで、どんなメリットがある?

仕事でPC画面を見ている時間が長い僕にとって、
アウトドアスポーツはとても重要なもの。
運動ができるのはもちろんだけれど、ハイキング、サイクリング、スキーをしている瞬間は
まるで風景画のような美しい世界の中で生きられるからね。
アウトドアスポーツで目にする美しさは、
私たちが生活の中で目にするほかのどんな美しさにもかなわない。
この自然の美しさとのつながりをさらに深めるための光学ツールを作っていることを、
僕はとても誇りに思っているよ。

  • Text&Edit:Toshiki Ebe(ebeWork)

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